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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

エビの正体は…

昨日、見たことがないエビが獲れた、と県内の漁業者の方から連絡があり、画像を送ってもらったのですが…まるでわからない。

クルマエビ科のようですが。何、この鮮やかなカラーリングは!?

譲っていただいて水族館に持ち込まれたエビを見ても周りのスタッフが皆???

頭胸部を接写してみました↓ 何だかバルタン星人にも見えてきますねぇ。

おぉ!ジャイアンツカラーや!と喜ぶ巨人ファンスタッフもいたとか、いないとか(笑)

体長は10センチメートルほど。

クルマエビ科は種類数がそれほど多くないのですが、図鑑と照らし合わせてみても、配色はどれとも違うような…でも、なかなかカッコイイ色じゃありませんか!

既に知られている種類の体色変異個体なのでしょうか…

その後、色々なツテにお世話になって、その正体が解明しました。

何と正体は「ウシエビ」の稚エビだったのです。ウシエビはブラックタイガーの名で流通している食用種で、きっと皆さんもお馴染みのはず。

ウシエビは稚エビのときにこんな体色になる場合があるそうです。

珍しいエビかと思ったらとてもポピュラーな種でかえって驚きました。

勉強になりました。

ちなみに、ウシエビは南方系の種類なので、三重県にも分布はしますが生息数は少なく、地元のものが市場に並ぶことはないそうです。スーパーなどで見かけるのは東南アジアなどで養殖されたものです。

(このエビはただ今予備水槽で飼育中で、一般公開はしておりません。御了承下さい。)

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