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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

新種!ツバサニッポンクモヒトデヤドリ

新種!ツバサニッポンクモヒトデヤドリ

熊野灘の深海で採集したアラウロコクモヒトデから見つかった寄生性コペポーダの新種記載論文が公開されました!ツバサニッポンクモヒトデヤドリNipponochordeumium tsubasaです(※展示はしていません)。

コペポーダ(カイアシ類)は動物プランクトンとしてよく知られますが、中には本種のような寄生生活者も。

初めて見つけたのは10年前。当時の飼育日記でも紹介しました。

アラウロコクモヒトデの謎生物 | 鳥羽水族館 飼育日記

当時、体盤が不自然にふくらんだアラウロコクモヒトデが気になり、調べてみると…体の中にいたのは体長数㎜の奇妙なコペポーダ!クモヒトデの体腔の17%ほどを占拠していました。

その後、広島大学の研究者に詳しく調べていただいた結果、なんと新属・新種であることが判明。体の前方にある大きな翼のような突起にちなんで、「ツバサ」という種小名が付けられました。

私はこれまでに7匹を見つけています。卵塊を抱えています

ちなみに本種に口らしきものは確認されておらず、何をどうやって食べているのかも分かっていません。う~ん、まだまだ謎が多い。

熊野灘の深海には、まだまだ未知の生きものが数多く潜んでいますね。今回も、「ちょっと変だな……」という小さな違和感が新種発見につながりました。

何気ない違和感は「新たな発見」の第一歩。それがまさに「翼を授ける〜♪」のかもしれません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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