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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

殻の成長から知る、オウムガイ類の生態

殻の成長から知る、オウムガイ類の生態

鳥羽水族館では長年にわたり、オウムガイやオオベソオウムガイ、パラオオウムガイの繁殖・飼育に取り組んでいます。今、水族館で孵化した個体の成長記録をもとに、それぞれの成長の特徴を調べています。

どれも日齢と共に殻径が大きくなりますが、成長速度は一定ではありません。

例えば、オオベソオウムガイM63の殻の円周方向への成長速度「Circumferential Growth Rate(㎜/day)」は孵化後2~6か月頃に成長が速くなり、その後は徐々に成長速度が低下していきました。まるで人間の思春期のように、若い時期に成長のピークが訪れるようです。

オウムガイ類は孵化後しばらくして、より深い水深に潜行すると考えられていますが、そのタイミングと合致するようで興味深いですね。

また、先日の飼育日記でも紹介したように、同じ種類でも、園館によって成長速度に違いが見られました。パラオオウムガイの場合、ワイキキ水族館の個体は少し速く成長する傾向がありましたが、これは、飼育水温や給餌条件などの環境が影響した可能性が考えられます。

オウムガイ類は深海に生息するため、野生下で成長を追跡することは簡単ではありませんが、水族館で長年蓄積された飼育記録によって、孵化後の成長過程が推測できそうです。データが蓄積すれば、オウムガイ類の暮らしや生態を解き明かすことができるのではないかと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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