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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダイオウグソクムシの消化管

先日のダイオウグソクムシの48時間生放送を視聴していただいた皆さん、大変ありがとうございました。

延べ74万人以上の方にご覧頂き、予想以上の反響に担当者としても驚いています。

 

さて、そのダイオウグソクムシですが…

すでに皆さんよ~くご存じでしょうが、飼育下ではあまり摂餌しません。

これは当館だけに限ったことではなくて、どの水族館でも同様の傾向があるようです。

 

深海では「掃除屋」の異名が示すように、ガツガツ食べているようなので、やはり飼育環境の違いが影響しているのでしょうか…

そして、深海では餌に遭遇すると一度に多量の餌を食べるようです。

身動きできないほど腹一杯に餌を食べていた個体が捕まったといった記述もあるようです。

 

実際、少し前に死亡したダイオウグソクムシ(個体番号№8)を解剖して消化管を見る機会があったのですが、この個体の胃は深海にいた頃に食べた餌でパンパンに満たされていました。

 

消化管がどれぐらい大きく膨れるのか、試しに消化管内部に水を入れてみると…こんな感じ。

(手に持っている部分が口側、鉗子で挟んでいる部分が肛門側)

かなり大きく膨らみます。

 

こうやって確かめてみると、やはりダイオウグソクムシは一度に多量の餌を食べることができる(食いだめも可能?)体のつくりをしていることがよくわかりますね。

 

入館直後の№8は 体重1325g でした↓

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