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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

セイウチの繁殖を成功させるために。

セイウチの繁殖を成功させるために。

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

あっという間に2月に入っていました。

セイウチたちの発情シーズンもど真ん中といった感じでしょうか?

昨年の年末に体調を崩したツララも通常運転。

1ヶ月に2回の採血検査で性ホルモン値のモニタリングを行っています。

 

セイウチは季節繁殖動物なので、メスの排卵は1年に1回。

妊娠に至るためには、1年に約2~3日の期間にオスとタイミングよく交尾をしなくてはいけません。

排卵間近になると連日の採血検査で性ホルモン値の動きを予測し、オスと同居させる必要があります。

生殖孔の色や開き方、餌の要求や行動など、観察しやすい体の変化も出てきますが、これには個体差があるので、やはり正確なのは血液の数値でしょうか。

 

ツララは体の変化はそこまで顕著には見られませんが、1月から少しづつ性ホルモン値が動き始めています。

この時期のセイウチの担当者は、排卵のタイミングを見逃さないように神経を使います。

これを見逃してしまうと、妊娠のチャンスが1年後になってしまいますので、しっかりと準備をしてポウちゃんとツララの交尾を成功に繋げたいと思います。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

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