極地の海ゾーンのヌタウナギ水槽に、先日採集した深海生物をいくつか展示しました。
どれも小さなものばかりなのでよく探して見つけて下さい。
①フジヤマカシパンの上で休むグソクムシ
グソクムシは前回も紹介しましたね。フジヤマカシパンは平べったいウニの仲間で水深50~600mあたりに分布します。
②シロウニ
…そのまんま。全身真っ白、殻も棘も白のウニ。水深180~1750mに分布。
③ホヤ(種類不明)
まだ名前を調べていないのですが、泥の塊のように見えるホヤの仲間。根元に小さな薄緑のイソギンチャクがついていて、これも深海モノで気になる…
④ジンゴロウヤドカリ
貝についたイソギンチャクが腰蓑みたいに見えますねえ。
⑤アカモンオキヤドカリ
⑥ゴマフソコナマコ
深海に多いミツマタナマコ科の一種。 触るとベタベタと体側が(管足?)が引っ付いてきます。今は生殖期間らしく黄色の卵巣が目立っていて、この個体もうっすら透けて見えますね。
採集で捕れた深海ナマコの中では一番元気に動きまわっていましたが、溶けてしまって、結局、生き残ったのはこのコだけ。
⑦ヒメカンテンナマコ
深海ナマコと言えば…板足目のグループですね。私の憧れのユメナマコヤセンジュナマコやクマナマコも同じ仲間。
ゼラチン質の柔らかな体を持つ種類が多いので深海底引き網で状態良く採集するのは至難の業ですが、このコは傷つかずに状態良く入館しました。
ものすごくゆっくりと動きます。ナマコ好きな私としては今一番の「推しナマコ」かな。