春は別れと出会いの季節ですが、先日、ちょっと嬉しい出会いがありました。
朝、へんな生きもの研究所の見回りをしていると、お母さんと小学生の男の子が入ってこられました。
私の姿を見るなり「あ、森滝さんがいるよ!」とお母さん。
飼育日記をよく読んでくれているそうです。
何気なく、どこから来られたのですか?と声をかけたのですが…
何と…
元々、宮崎県に住んでいたそうですが、北海道に引っ越すことなり、今まさに引っ越しの途中とのこと(車で北海道に向かっているそうです)
引っ越しの途中にどうしても鳥羽水族館に寄っていきたい、と寄り道してくれたそうです。
ありがたいですね。
その小学生の男の子は熱心にへんな生きもの研究の水槽を見学していましたが、特に貝が好きな「貝マニア」(お母さん談)だそう。
それじゃぁ、今話題のニッポンダカラがいるから見てごらんよ、と紹介しました。
鳥羽水族館、楽しんでいただけたでしょうか。今頃はもう、北海道に到着しているでしょうか…
さて。
その小学生にも見てもらったニッポンダカラ。先日も新聞記事にもなりましたが、日本三名宝のひとつで、まさに日本を代表するタカラガイなのです。
三重県で生きた状態で採集されたのは40年ぶりだとか。
生きた姿で展示することはとても珍しいレア・タカラガイです。
貝殻が美しいだけではなく、よく見るとなかなか動きもかわいらしい(うまくお披露目できていないのですが…)
そこで、今朝は可愛いポーズで写真を撮ってみました。
ウパーッ!
【飼育研究部 森滝丈也】