宿直の夜。
館内巡回の合間に調べものをするのが密かな楽しみ。
例えば、このヤドカリの予備水槽に自然繁殖しているアミ(エビに似た小型の甲殻類)がいます。
先日は、この種名をつきとめようと事前に採集と写真撮影をすませて、宿直開始。
眼の付け根の赤と、背甲の白線がきれいですね。
かなり特徴的な姿をしているので、すぐにわかるかと思ったのですが…
種を特定する指標を検索図鑑と見比べても、なかなか合致しない。
やはり宿直の合間ではなく、しっかりと腰を据えて調べてみないといけないのかも知れませんね。
再度チャレンジしてみます。
種類が特定できれば、あわよくば、展示生物としてデビューさせられるかも(笑)
ちなみに、アミの仲間は卵や幼生をお腹の袋の中で保護(保育)します。
浮遊幼生期がないので、条件が合えば、このような水槽の中でも勝手に増えていくことができるのです(へんな生きもの研究所の水槽でも別のアミが自然繁殖しています)
アミ類の産卵数(子どもの数)は、甲殻類としては比較的少なく、このメスで2匹でした(別の個体では4匹)
【飼育研究部 森滝丈也】