先日、飼育日記にアップした深海ヒドロ虫を顕微鏡で観察している際、面白いものを見つけました。
おぉ!ウミグモの幼生です!体長0.4mmほど。
中央の黒点は「眼点」です。
同じ水槽にヨロイウミグモを複数個体飼育しているので、こいつの幼生かと色めき立ちました。
ヨロイウミグモ成体の画像はこちら
https://aquarium.co.jp/diary/archives/10173
以前から密かにヨロイウミグモの水槽内繁殖をねらっていたのですが、まさか勝手に繁殖してくれていたとは!
それも、孵化直後ではなく、将来の成体の付属肢となる脚も生えている4令幼生ではないですか!
と、まぁ、かなり興奮しつつウミグモ研究者に問い合わせてみました。
んが、結果的には…コイツは残念ながらヨロイウミグモではなく、イソウミグモ科の幼生だと判明。
どこからか混じって入り込んだものだと思われます。
ウミグモの研究者さんからは「あれがウミグモの幼生だと分かるのは、まあ日本ではほとんどいないと思います」と返信をいただいたのですが、ヨロイウミグモ科とイソウミグモ科の違いを見抜けずに一瞬、小躍りした自分が恥ずかしいです。