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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

泳げカワウソ作戦。

みなさんこんにちわ。そしてお久しぶりの飼育日記です。

今年生まれたスナメリは元気に育っています!体重も12キロに!!

 

突然ですが、みなさん苦手なものやトラウマってありますよね?

僕は今年の夏、むっちゃ疲れて寝てた日に、ノーマ●トが切れていて、

蚊の猛攻に。。。あの羽音、、、若干トラウマ。(以前から嫌いですがw)

ちゃんと残量を確認しましょうね!

 

さてさて本題です。

ウメ、ナスビが暮らすカワウソ水槽にはプールがあるのですが、うちの子たちは泳がないのです。

ウメという子は、以前飼育していた飼育場のプールでは泳いでたけど、

現在のプールになってから泳いだことがないと聞いていました。

コツメカワウソという動物は水辺で暮らし、元々泳げる動物です。

動物本来の動きや習性など、動物の魅力を引き出すことも飼育員の仕事!

ということで、泳げカワウソ作戦がはじまりました。

まずは本当にプールへ入らないのかを確かめます。

大好きなごはんのアジをプールに入れてみたり、生きてる魚を入れてみたり。。。

。。。

一向に・・・

泳ぎません。

顔を水につけてはこっちを見て餌くれと鳴いてきます。

入りたくてもビビッてるというような行動がありました。

ん~

なにかトラウマ的なことがあったのか、もしくはただ一度も入ったことがないため怖いだけか?

どうやったら怖がらずにプールへ入れるかを考えます。これがそのプールなんですが

急にプールが深くなっていて底がわからなくて怖いのかなぁ?

と考えました。

プール内に体を水に浸けられるような足場をつくったら水に慣れるのかな?

できたのはコレ!スノコと角材で作った足場ですw

先輩飼育員のK口さんが撮ったるわ!とw

さぁこの足場で水に慣れて、あわよくば泳いでくれ!!

いざ水を張ってみます。

(あ、この時に木でできたものを水に沈める大変さを知り、木の浮力に数日苦戦しましたw)

まずこの足場に乗ってくれなかったら意味がないので、水面から10cm位からスタート

なにコレ?とウメは興味津々に見に来ます。普通に乗ってきます。

(後ろのナスビはビビってますw)

最初はおそるおそる足場に乗ってはすぐ離れてとしていましたが、数週間後には

ウメは足場の上で立てるようになりました!

足場は安全ってわかってくれたのでしょうか?

が、泳ぐそぶりは全くありません。

まだ水に慣れる必要がある!と考え、体が浸かるように足場の高さを下げます。

(体が水に浮くって感覚がわかってくれたらという希望)

この時も、急に下げすぎて怖がって入らなくなったらどうしよ。。。などなど考えましたが

実際やらないとわかんないですよね?ギコギコ7cmくらい切って水を張ると

乗ってくれました!

セーフ!!

でも体の浮く感じはわかっていないのか、

一向に泳ぐ素振りはありません。

なぜでしょう・・・

やはりプールの底が分からないし怖いのかな?

ということで、水を一回抜いて階段をつくってあげることに。

U字ブロック&コンクリブロックです!

すると。。。

ブクブク。「ひょうきんなポーズのウメ(土下寝風)」

ようやくウメがプールの底まで到達!!!!僕歓喜w

しか~し、じつは泳げカワウソ作戦を考え始めてから1年は経ってました@@;

僕の実行力のなさ・・・チーンですねw

すぐ考えて実行できる人になりたいものです@@;

 

さてさて、水が少なくって階段があれば入ってくれることがわかりました!(ウメだけですが)

が、なぜだか普段の水を張った水位では入ってくれない日々が続くのでした・・・

はたして泳ぐ日はきたのだろうか?

次回へ続く。。。

 

 

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