前回の飼育日記で深海性のテヅルモヅル不明種の幼体について書き込みましたが、浅海種のセノテヅルモヅルでは、成体に付着したもう少し成長が進んだ幼若個体を見かけることがあります。
観察例はあまり多くないのですが、幼若個体は成体にしっかりと付着しており、位置を変えることはあっても自発的に他の成体へ移動することはほとんどありません。
これは今朝撮影した幼若個体です ↓
セノテヅルモヅルはイセエビの刺し網にかかることが多いので、秋から春にかけて採集されることがほとんどです。
この幼若個体は2012年シーズンに入館したので【テヅルモヅル’12】と呼んでいます。←某アイドルグループに倣ってみました(笑)
へんな生きもの研究所にいます…隠れているのでほとんど見えませんが。
一旦付着したら個体を変えることがないものの、幼若個体は取り付く相手をそれほど強く選択しているわけではなさそうです。
例えば、この幼若個体は、取り付いた成体がこれまでに3回死んで、現在は4代目(テヅルモヅル’13)ですが、そのつど問題なく付着しています。
いつまで成体に付着して生活するのか興味があるのですが、成長はあまり早くないようです。
この幼若個体は1年前はこんな感じ ↓
ほとんどサイズは変わっていないような…体色は黒っぽくなっていますが。
そして再び、現在の幼若個体です ↓
成体の裏側(口側)に付着しながら餌を横取りしているように見えます。
テヅルモヅルの仲間は、突然 体が崩れて死んでしまうことがあるのですが、ひとまずへんな生きもの研究所では状態良く飼育できています。
このモヅル’12が成体を卒業する日まで観察できたら良いのですが…