ダイオウグソクムシに続く無脊椎動物は何だろう…?
まったく無名な(人気がない)ジミーズの中で次にブレイクするならウロコムシだ!…と個人的に推しています。
へんな生きもの研究所では展示中のウミシダ(アシブトオオバンウミシダ)の腕や羽枝の間をいそがしそうに這い回るウミユリウロコムシを見ることができます。
…あ、やっぱり正直、キツイかな?(笑)
ウロコムシは、ゴカイなどと同じ環形動物・多毛類(ポリキータ)の一群で、背面にあるウロコが特徴。
サイズが小さく、石の下や海藻の陰に隠れて生活する種類が多いので、あまり目にする機会はないのですが、磯採集にでも行けば色々な種類が見つかります。
ウミシダやヒトデ、ウニなど棘皮動物と共生する種類も多く、その中でもウミユリウロコムシは比較的観察しやすいですね。
同じ多毛類のウミケムシだってあれだけメジャーなんだから、ウロコムシももっと人気が出てもいいんじゃないかと思っています。
へん研には他にもこんなのも。
深海にすむ日本固有種のニホンウロコムシ。
金色の毛が特徴的な金髪ちゃんは深海底引き網で採集されます。
モゾモゾ砂の上を這い回る姿、私は好きですよ。
そしてこちらも深海ウロコムシ(種類は不明)。
鏡餅ウニPrionechinus と同じ沈木に付着しているので、おそらく見つけるのは至難の業。
体色も地味だし。
もう一つ、こちらも深海ウロコムシで体長1㎝ほどの小型種。
これも沈木に付着していますが、なかなかの美ウロコムシ。
…ですが、昨夜(宿直でした)は確かにいたのに、今朝から行方不明になっています…残念。
そんなウロコムシ、よく見ればきれいな種類もたくさんいると思われます。
皆さんも毛嫌いせずにぜひ観察してみてください。