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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

これで終わりではありません。

これで終わりではありません。

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

気づくと10月に入っていました。

館内は修学旅行生で賑わいを見せています。

 

さて、セイウチのツララですが、8月中旬ごろより妊娠診断のためのエコー検査を行っていました。

 

10日に1回のエコー検査を続けていましたが、妊娠の可能性は低いだろうという判断をしました。

 

なぜその判断になったか…

・定期的なエコー検査で胎児の映像が確認できないこと

・採血検査による性ホルモン数値の低下

上記が判断材料です。

 

例年よりも30kgほど体重が多いので、担当者は「もしかしたら」という気持ちが強かったですが、1ヶ月前の採血検査から性ホルモン値の数値が低下したことで、最終的な判断としました。

ツララは鳥羽水族館に長期のブリーディングローン(繁殖のための動物の貸し借り)を目的としてやってきました。

2年前から排卵が確認されて、年数を重ねるごとにポウちゃんとの交尾が上手くいく期待がありましたが、今季は残念な結果となりました。

 

ですが、ツララとポウちゃんの遺伝子を後世に残すミッションは終わっていません。

今年も残すところあとわずか、約2ヶ月半ほどです。

ツララの排卵は例年3月頃、次の排卵まで半年もありません。

今から体重管理や環境整備を徹底し、来年はしっかりとポウちゃんとの交尾が成功するように力を注いでいきたいと思います。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

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