3月に新種記載されたイッスンボウシウロコムシ。メスの背中に小さなオス(矮雄)が共生します。
現在、へんな生きもの研究所では水槽内に設置した小型水槽に隔離して2匹を飼育していますが(オスの存在は未確認)、前回お伝えしたように、No.8は同じタイミングで導入したジンゴロウヤドカリの貝殻の中にずっと隠れています(ちなみにこの個体は以前の水槽では頻繁に引っ越しを繰り返していました)。
ちなみに今の住まいはこちらの貝殻。これはジンゴロウヤドカリと共生するヒメキンカライソギンチャクが貝殻を土台にして作り出したものです。
一方のNo.11は貝殻に入ることなく、同じ小水槽の端っこでじっとしています。
貝殻に隠れるNo.8に対して隠れないNo.11。両者の行動の違いの理由は?
例えば、No.8がいるから貝殻の中に入れないのか?あるいはどちらかにだけ矮雄がいて、それが行動の違いを引き起こすとか?(だとしたら興味深いですが)あるいはただの個体差?
ひとまず、水槽に空いた貝殻を追加してNo.11が入居するか試してみました。
すると…
翌日、水槽を確認すると、何とNo.11ではなく、No.8が引っ越しているじゃないですか!
え~!想定外だわ。何でお前がわざわざ引っ越すかなぁ。こうなるとNo.8はただの引っ越し好き(理由不明)ということになる?(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】