昨年生まれのイセエビの赤ちゃんが大きくなっています。
イセエビは卵から生まれたあと、約300日間、透明で親のイセエビとは違う形で過ごし、その間フィロソーマと呼ばれます。フィロソーマは体長1.5mmほどでふ化し、脱皮をしながら成長しますが、体長30mmほどになると、親のイセエビの形をしたプエルルスと呼ばれる次の段階へと大変身します。
これは、生後270日、体長は28mmまで成長した現在展示中のフィロソーマです。
こちらはまだ生後200日ほどです。
イセエビの腹部、尾になる部分ができているのが分かりますか?触角になる部分も長くなっています。
このままうまくいけば1~2回の脱皮を経て、約1ヶ月後、プエルルスに変身予定です。
ところで、フィロソーマの次の段階であるプエルルスは、親のイセエビの形に変化をしていますが、まだ透明のままの状態が約2週間続きます。ガラス細工のようなイセエビになることから、通称ガラスエビとも呼ばれています。
ここ数年、鳥羽水族館ではガラスエビまで成長していません。
2週間限定のガラスエビ、今年はぜひ見たい・・と思う今日この頃です。
【飼育研究部 つぼんぬ】