昨日の飼育日記で「鏡餅ウニ」を紹介したばかりですが、夕方に見ると、何と…皆が離ればなれになっていました(画像は№1)
今朝も離ればなれのまま。
こんな風にどれも重なっていない状態は、2月にこのメンバー(№1・2・5・6・7・8)になってからほとんど見かけなかったのですが…
まさか飼育日記ネタにしたのが気に入らなかったとか?(笑)
さて。本日は別の生きものの話題です。
1月24日に底引き網で採集されたカイガラカツギ。
どうやって背負うのか、昨日の夕方、突然気になったので貝殻を取り外してみることにしました。
普通に脚で貝殻を担いでいるだけだと思いこんでいたのですが…何と!違ったのです。
カイガラカツギは他のヤドカリと同様に腹部は柔らかく、先端の尾部(エビフライで言えば尻尾に相当する箇所)だけが固くなっています(矢印)
貝殻を取り外そうとして、その違和感に気が付きました。
え?貝殻がカイガラカツギに引っ付いている…よく見ると付着しているのはその尾部(尾肢)のようです。
詳しい接着機構は不明ですが、どうやらカイガラカツギは尾肢で貝殻をしっかり固定したうえで小さな脚で支えて担いでいるようです。
既に知られていることかも知れませんが、私は初めて知りました。
接着をはがすときは、マジックテープをはがすような感触でした。
今朝見ると、カイガラカツギは元通り、貝殻を背負っていました。
【飼育研究部 森滝丈也】