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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

深海の不明種タコ

イカとタコ、どちらが好きかと問われたら…断然タコ推し!

 

さて。

ただいま、水温10℃の予備水槽で深海底引き網で採集されたタコを飼育しています。

このタコ、4月下旬に三重県熊野灘で採集されました。

 

入館直後の様子

ずっと予備水槽で飼育しているのですが、過度なストレスにさらされていないからか、他のタコに比べて状態良く維持できています。

 

最近の様子

実は、このタコは種名がはっきりしません。

いろいろと図鑑や文献をあたっているのですが、該当種が見あたりません…心当たりのある方はぜひ教えていただきたい。

 

実際、タコの種の同定はなかなか難しい。

両眼の間に角や斑紋がいくつかあるか、腕の間の傘膜はどのくらい広いか、雄の交接腕の先がどのような形態かが、種の同定のポイントになるようですが、生きて動き回っている時は特に難しい…

今は、生きているからこそ得られる情報を収集している状態です。

 

体色や眼の色も特徴的な気が…します。

 

ちなみに、右の第3腕が交接腕になっているので、この個体は雄ですね。

先端の詳しい形態は…クネクネしてよくわかりません(あまり大きくはない)

 

眼上突起は一対ありますね(矢印)

少し、ネコ耳ぽい。

腕の間の傘膜はかなり広くて、腕の先端近くまであります。これはかなり特徴的だと思います。

ジュディーオング「魅せられて」の衣装みたいな…(違うか)

あと、このタコはアサリに対する嗜好性が高く、これが好物のようです。

(あ、これは同定のポイントにはなりませんが…)

 

 

深海のタコなので、まだよく知られていない種類の可能性もあるので、さらに調査を進めていきたいです。

タコに詳しい方!情報お待ちしております。

 

 

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