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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

長崎からオオグソクムシがやってきた

長崎からオオグソクムシがやってきた

先日、長崎大学からオオグソクムシ24匹がやってきました。大学の実習船で採集した個体です。さっそく性別を確認してみると、23匹のオスに対し、メスはたったの1匹。自然界でもこんな性比なのでしょうか?気になるところです。

そんな貴重なメスは、選ばれしオス1匹と一緒に「へんな生きもの研究所」へ(残りは予備水槽)。

翌日、マアジのブツ切りを与えると、メスがさっそくムシャムシャと食べ始めました。

そこで質問です。

オオグソクムシは一度にどれくらいの餌を食べられるか、ご存じでしょうか?

長崎大学の研究によると、なんと体重の45%に相当する量を一度に食べることができるそうです(胃の大きさから算出)。

この量、私の体重に当てはめれば一気に34kg食べるということ!かなりの大食漢です。

しかも、オオグソクムシは基本的に代謝が低い。満腹になれば、しばらくは餌を食べなくても問題ないと考えられています。

例えば、クジラの脂身のような高カロリーの餌で満腹になれば、計算上は約6年間、何も食べずに生きられるとか…

以前、鳥羽水族館のダイオウグソクムシ№1が丸5年間何も食べず、大きな話題になりましたが、あれもこの仲間(Bathynomus属)としては、当たり前のことだったのですね。

食べられるときにたっぷり食べ、普段は省エネで暮らす。次の食事がいつになるか分からない深海で生き抜くための生存戦略なのでしょうね。

【飼育研究部 森滝丈也】

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