昨年4月、紀伊長島沖の水深200〜300mで採集した、珍ウニ「カサアシガゼ」。
この仲間の最大の特徴は、殻の上部にある一部の管足の先端が傘のような形に変わっていること。
どことなくエノキ茸にも見えます。
この不思議な管足について、2月の飼育日記に考察を書き込みました。カサアシガゼの管足の役割について一考察 | 鳥羽水族館 飼育日記
知り合いのウニ研究者も「新知見かも!」とかなり好反応だったので、もう少し掘り下げてみようと考えています。
ひとまず、傘状の管足を採集してみることにしました。
2月の飼育日記に書いたように、管足は刺激を与えるとふわっと伸びて、傘の部分を付着させてきます。

付着すると、根元から簡単に切れてしまうので、身を守るため飛び道具的な役割があるのでは?と推測しています(実際にどの程度の効果があるのかは分かりませんが)。
ただし、やわらかな管足はピンセットに付着させると保存できないので、今回はカバーガラスに付着させたものをそのまま採取することにしました。

ん~良い感じ。
きれいですね!撮影後、エタノールで固定しました。
こんな感じに付着します。

カバーガラスの縁に付着した管足はこんな感じ。

ちなみにカバーガラスに付着させる際、指先にも付着したのですが、これがなかなか色が落ちない…これも何か意味があるのでしょうかね。ちなみに痛くもかゆくもありません。
【飼育研究部 森滝丈也】






