昨日、愛知県蒲郡市にある竹島水族館のスタッフさん2名がトラックで鳥羽水族館にやってきました。
もちろん、遊びにきたんじゃありませんよ(笑)。
実は鳥羽水族館と竹島水族館さんとは、生物の交換をしていているのです。
鳥羽水族館は、伊勢志摩の漁師さんから集めた魚類などを、竹島水族館さんからは、タカアシガニなどトロールで採れた深場の生きものを交換しあっています。
だいたい、春にあちらの水族館から生物を頂いて、秋にこちらの生物をお渡しする…そんなパターンで交換しています。
今回は、魚に加えて、ミドリイシの仲間(サンゴ)も数点搬出しました。
実は、このミドリイシは2010年に茨城県のアクアワールド大洗水族館さんから生物交換でいただいたもの。(画像は鳥羽に到着して半年ほど経ったころのもの)
水槽の中でぐんぐん成長したので(今年の春には産卵もしました)枝の一部を折って、今度は竹島水族館さんへお嫁に行くことになったのです。
元々は沖縄からやって来たオトメミドリイシですが、茨城→三重→愛知とどんどん各地の水族館へと拡がってきましたね。
オトメミドリイシはなかなか成長がはやく、病気にもなりにくい丈夫なサンゴです。
ちなみにオトメミドリイシの学名はAcropora pulcha(pulcha=ラテン語で「美しい」)
乙女とか、美しいとか、どんだけ青春ぴちぴち!なんでしょう(笑)女学生か。
でも、間近で見るとホントになかなか綺麗(水中からだともっと綺麗!)なので、水族館にお越しの際にはぜひオトメミドリイシの姿をご覧下さい。エントランスホールのサンゴ水槽で展示しています。