日本の川ゾーン、里山コーナーの金魚水槽でwater lily (睡蓮|スイレン)が綺麗に咲き始めました。
water lily とはそのままで「水生のユリ」という名前なのですが、分類学的にはユリ(ユリ科)は被子植物のなかでは原始的な単子葉植物なのに対して、スイレン(スイレン科)は双子葉植物なので全く違います。
スイレンには大きく温帯スイレンと熱帯スイレンとがあり、日本国内に自生しているのは温帯スイレンのヒツジグサ(Nymphaea tetragona)です。
花は数日間咲きますが、早朝に開花、午後には閉じてしまうことから「睡る蓮」という意味で「睡蓮|スイレン」と命名されたそうです。
睡蓮といえば、やはりモネですが、モネは生涯「青い睡蓮」を夢見続けました。残念ながら、モネの在命中には青い睡蓮は発見されませんでしたが、その後、アフリカ大陸で青い睡蓮(熱帯スイレン)が発見され、現在では少量ではありますが国内流通もしています。
以前、鳥羽水族館でも青い睡蓮を展示していましたが、今は展示していません。これを機会にもう一度展示を試みようかな、と考えています。
かみおか