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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

最近のオオベソオウムガイの産卵場所

オウムガイの仲間は口の下にある特別な腕をぐぐっと伸ばして卵を産み付けます。孵化まで10ヶ月近くかかるので、できるだけ安全な場所を選んで産卵するためのようです。擬岩の隙間だったり…

水槽の中の仕切り板の隙間をくぐりぬけて隣の擬岩に産卵したり…

産卵場所はさまざまです。

個体によって好みの場所は違うのか、人気の場所があるのか興味深いところですが(実際、誰かが産み付けるとその場所に集中します)

今、オオベソオウムガイの人気物件はこちらです(笑)

水槽の背面すみに吊り下げた濾材の入った網袋です。

これは水質浄化のモニタリングで吊り下げたものですが…

最近、オオべソオウムガイのメスが網袋のそばでゴソゴソしていることが多いので、

網袋の裏を確認すると…やっぱり産卵していました。

この場所で産みつけた卵は、ここ7週間で6つ目になります。

実は、つい先日、もしやと思って裏側を確認したところ、5つも卵が見つかって驚いたばかりなのです(笑)

まさかこんな場所に…

ここなら見つからないと思って(?)産卵していたと思われます。

【飼育研究部 森滝丈也】

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