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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ホシムシに共生するロクソソマ

ロクソソマは内肛動物という、マイナーなグループに属する生きものです(ロクソソマ科)。

あまりにもマイナーすぎてロクソソマどころか内肛動物すら通俗名(「○○の仲間、○○類」と呼べる名前)を持たないので、内肛動物を簡単に説明するのはなかなか大変です(笑)

学生のころ、ロクソソマの解剖模式図を見て海産無脊椎動物にぞっこん惚れてしまった私…。結果(他にも色々と理由はありますが)就職先を水族館に決めたわけですから、ロクソソマには思い入れがあります。こういう感情を抱く生きものは他にいないような気がしますね。

これまでに鳥羽水族館の水槽内で何種類ものロクソソマを見つけましたが…

今、アツいのは熊野灘 水深300mで採集した、ツノガイの貝殻に棲むホシムシの仲間の吻に共生する小さなロクソソマ。

先日の飼育日記で紹介したばかりですが…

このロクソソマはこれまでのものと異なり、柄がかなり短いのが特徴。

高さは0.16mm

ホシムシの吻に共生する習性も興味深いです。

ピントが甘いですけど、短くがっしりとした触手が8本。

あぁ、顕微鏡を見ているだけで、どうしてこんなにときめくんでしょうねぇ(笑)

先日も、ほとんど恋だとか書いて、同僚から笑われ(引かれ?)ました(笑)

このロクソソマは、まだ名前の知られていない種類である可能性が高いので、引き続き調べていきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

 

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