去年の11月からへんな生きもの研究所でヒョウモンダコ(名前は勝手に「紋次郎」と呼んでいます)を飼育しています。
これまでに飼育したヒョウモンダコはどれもエビやカニなどの活餌しか食べない印象でしたが、この紋次郎は解凍したオキアミでも、見るとすぐに自分から腕を伸ばして活発に食べてくれていました。
この行動の違いは個体差なのか?不思議に思っていました。
ところが、先月あたりから突然、その紋次郎がオキアミを拒否するようになりました。どうやら、オキアミ自体が嫌いになったというよりも、オキアミをつまんだピンセットを怖がって逃げ回る印象です。
何回も餌を与えようとするとスミを吐くほど興奮するので、無理強いはできません(放置しておいても拾って食べることはありません)
ちなみに、ヒョウモンダコなど小型タコの寿命は1年だと言われていて、夏にはその生涯を終えるようです。
もしかしたら紋次郎の摂餌行動の変化は寿命に関係するのものかも知れません。ひとまず、生きたエビかカニを与えてみることにします。
※ヒョウモンダコは有毒です。海で見かけても決して素手では触らないよう注意して下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】