公式Twitterですでにお伝えしましたが、先日7月10日はオウムガイ№149の5歳の誕生日でした。
水族館で孵化した個体として長期飼育世界記録を更新中の№149、前人未踏の5歳の誕生日を無事に迎えました。
このままできるだけ長生きしてもらいたいものです。
以前も飼育日記に書き込みましたが、https://aquarium.co.jp/diary/archives/10147
実は、オウムガイの孵化個体の長期飼育はかなり難しく、世界的に見ても1年以上の生存例すら稀なのが現状です。
鳥羽水族館でこれまでに孵化したオウムガイ158匹のうち、わずか5匹だけが1000日以上の飼育に成功しています(オオベソオウムガイは6匹/61匹)。
孵化個体に対する割合で言えば…わずか3.1%(5/158個体)
それだけに№149が5歳の誕生日を迎えたことに感慨もひとしおなのです。
ところが、今日は残念なことがありました。
去年の10月に孵化したオウムガイ№157が急に調子を崩して死んでしまったのです。
283日齢で生存期間としては過去13番目の長さ。
過去の個体に比べても決して短いわけでもなく、それだけに期待していたんですけどねぇ…
もう、オウムガイは18年ほど担当していますが…やはり飼育は難しく、なかなか一筋縄にはいきません。