休日でしたので、近所のレストランで遅めのランチ。
カウンターに座ると馴染みのスタッフがニコニコして絵葉書を眺めてる。
「どうしたん?」と聞けば…
話は3年前にさかのぼるそうで…
とある夜、ひとりの男の子が食事をしにしたそうな。
小洒落たイタリアンのお店としては少し珍しいお客様に話しかけると
彼は東京からきた中学3年生。
夜行バスで鳥羽にやってきて、また夜行バスで東京に帰るという。
で、何しに来たかというと…
「鳥羽水族館に来たかった」
時間と旅費に限りのある中学3年生が
東京からはるばる鳥羽水族館に来てくれたのです。
しかも一人で、往復夜行バスで。
すごいじゃないですか!
で…時は流れて3年後の先日、
なんと彼がまたお店を訪ねて来たそうです。
少し大人っぽくなって高校3年生。
大学進学が決まった記念に、
大好きな鳥羽水族館を再びめざし、
今度も往復夜行バス。
3年前お店で優しくしてもらったことが嬉しくて
また美味しい食事がしたいと来てくれたようなのです。
絵葉書はその彼がお店宛に送ってきたものでした。
「大学生になったら、また水族館にもお店にも来たいです」
と書いてくれてあったようです。
鳥羽水族館は、こんな一人一人の暖かいファンに愛されているんだなと
なんだか嬉しい昼下がりでした。