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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

出張行って腹が空いたわけではないでしょうが

福井県の越前松島水族館さんに出張して、先日帰ってきたダイオウグソクムシ№13ですが、水槽に戻るとすぐにシェルターの中に隠れて今日までずっとこのまんま。

やはり暗がりのほうが落ち着くようです。

さて、本日はダイオウグソクムシの給餌日です。

適当な大きさのマサバを見つけたので、今回はこれを与えてみることにしましょうか。いつものようにあまり期待はしていませんよ。

マサバの重さは90g

実は前日にも小さなカタクチイワシを1匹与えているのですが、よく動きまわって全体的に反応は良さげでした。でも過度な期待はしませんよ。

マサバは10時過ぎに与え、その時は食べなかったのですが…昼過ぎに確認すると…あれ?無くなっている?

 

№13は朝と変わらずシェルターの中に隠れていましたが、引っ張り出してシェルターの中を確認すると、奥にサバの尾だけが残っていました。

(別の場所にカタクチイワシの食べかすも発見)

どうやら、今回マサバを摂餌したのは№13のようです。

念のため体重も計測しました。福井から戻ってきた当日が1816gで、今回は…1893gでした(+77g)

体重から見ても、食べたのは№13で間違いない。

№13にとって、これがおよそ2年前の入館時以来初めての摂餌になります。

出張で環境が変わったことが影響したのか、あるいは暗いシェルターの中で与えることが良いのか…

いずれにしても摂餌状況があまり注視されなくなったら、どの個体もよく食べるようになった気がします。

皮肉なようですが、これが彼ら本来の姿なのかもしれません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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