経過観察を続けているオオベソオウムガイ卵(#3)の近況報告です。
4月2日に初確認してからぐんぐん成長を続けて今はこんな感じ。胚殻が外から丸見えですが、こんな状態になってもまだ孵化しません。
水温23-24℃だと、オウムガイ類は産卵から孵化までにおよそ10ヶ月かかるので、この卵(#3)が孵化するのは今から2ヶ月ぐらい先になる予定です。
海中でこんな状態でいると外敵に襲われそうですが、オウムガイはおそらく岩か何かのすき間などに隠すように産卵するので大丈夫なのでしょう。
実際のところ、野生の状態でオウムガイの卵はまだ発見されていないので(どこで産卵しているか不明)どんな風に卵発生が進んでいるのか未だ謎なんですけどね。
まだ少し先になりますが、オオベソオウムガイの卵が無事に孵化することを今から楽しみにしています。
【飼育研究部 森滝丈也】