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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

珍しいヨコエビの仲間

先日書き込んだ正体不明のヨコエビの仲間。

研究者に見ていただいた結果、Bathyceradocus属の未記載種だとか。

研究者曰く「とんでもなく珍しい種」だそうで、驚きました。

この仲間でこれまでに見つかっているのはわずか3種。

北太平洋やインドネシア海域(スラウェシ島付近)の深海(1165~5315m)から報告があります。

(今回のように熊野灘の水深330~400mという深度から見つかったことも、もしかしたら驚きなのかもしれません)

 

この3種全てが、今回の熊野灘の個体と同様に海底に沈んだ木の中から見つかっているようです。

なお、研究のため(新種記載のため)に研究者に標本をお渡ししているので、残念ながら今は水族館で実物を見ていただくことはできません。ご了承ください。

新種記載されて名前が付くのを今から楽しみにしています。この仲間は皆、無眼…痕跡もありません。

 

それと、飼育種類数日本一を掲げる鳥羽水族館ですから、次回採集できれば…ぜひ生きたまま「展示」したいですねぇ。

世界初を狙います(笑)

まぁ、木の中に穿孔しているので展示には工夫が必要でしょうねぇ。

 

ちなみに珍ヨコエビの属名BathyceradocusのBathy-は(深海)を意味します。

これはダイオウグソクムシ(Bathynomus属)と共通していますね。

 

こんな生きものがまだまだ見つかる三重県(熊野灘)は凄い!

【飼育研究部 森滝丈也】

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