8月13日にタイワンダイオウグソクムシBathynomus jamesi (オス1匹、メス2匹)が入館しました。
メス№11(左)とオス№10
小柄なメス№12
ダイオウグソクムシやオオグソクムシに比べて、本種はなぜかメスの比率が高い。
あくまでも推測ですが…この違いには採集方法が関係しているのかもしれません。ダイオウグソクムシやオオグソクムシは餌を入れたカゴ(トラップ)で採集されるのに対し、タイワンダイオウグソクムシは底曳き網で採集されているからです。
オスの方が餌を探して活発に動くため、トラップに入りやすい可能性があるのでは?
実は、同じような話はオウムガイでも知られています。世界各地で餌入りトラップを使って採集されたオウムガイの7~8割はオスだったという報告がいくつかあります。
オオグソクムシやオウムガイのオスが匂いに誘われやすく、メスより活動的なら、確かにトラップで多く採れるはず。一方、底曳き網ではより実際の集団構成に近い性比になるのかも知れません。
もちろん、雌雄の行動の違いだけでなく、季節、成熟段階なども影響するため、現時点では仮説に過ぎません。
それでも、採集方法で性比が異なるなら面白いですね。加えて、これが異なる深海生物であるオウムガイとオオグソクムシに共通する現象ならさらに興味深い。
採集方法から、彼らの生態が見えてくるかもしれません。
【飼育研究部 森滝丈也】






