アカイセエビ Panulirus brunneiflagellum は、小笠原諸島や伊豆諸島の一部の海域に分布するイセエビの仲間で、紀伊半島の串本周辺でもまれに確認されているようですが、三重県での採集記録は見当たりません。
現在、鳥羽水族館「伊勢志摩の海」ゾーンで飼育している若いアカイセエビは、2023年12月に鳥羽市国崎(くざき)で採集された個体です。ざっと文献などを調べた限りでは、鳥羽周辺におけるアカイセエビの記録は無いみたいなので、貴重な記録と言えるでしょう。
本個体は、現在、日中は岩組みの小部屋にひそみ、夜になると水槽内をゆっくりと歩き回る、そんな自由気ままな生活を送っています。

さて。
本個体は水族館に搬入して3ヶ月目に脱皮(2024年3月)、その1年後に2回目の脱皮をしています(2025年3月)。
先日から餌の反応が悪かったので、そろそろ脱皮が近いかと思っていたところ、本日(7/26)、潜水作業中に脱皮殻を確認しました。
4ヶ月ぶりの脱皮です。
いつものように脱皮殻の計測をおこなったところ、頭胴甲長77㎜(前回は73㎜、前々回は71㎜)で、ほんの少しだけ成長していました。
劇的に大きくならないのは、水槽の広さが関係するのかも知れません。
【飼育研究部 森滝丈也】






