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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイに会いに

オウムガイに会いに

今年の夏休みはオウムガイを見に2組のご家族が来館され、水槽前でオウムガイのミニレクチャーをする機会がありました。オウムガイは何故か幼稚園から小学生あたりのお子さんの人気が高いようですね(男女問わず)

このオウムガイ、個体数保護のため入手が困難になり、今や鳥羽水族館ぐらいでしか見ることができなくなりました。そんなこともあってか、今回の2家族ともはるばる東京方面からのご来館でした。

2家族目の方から餌を食べる様子を見たいとリクエストがありましたが、皆さんはオウムガイがどうやって餌を食べるのかご存じでしょうか?

実はオウムガイの口は触手の中に隠れています。

口にはクチバシのような顎板(通称:カラストンビ)があり、これで餌をかじります。

さらに口の中にある「やすり」のような歯舌で餌をさらに細かく削り取ります。

歯舌はリボン状の膜の上に「歯」が規則正しく並んだ構造で、前後に動かすことで餌を削り取ることができる仕組みになっています。

歯舌は貝やイカ・タコなど軟体動物に特有な摂餌器官なので、カタツムリやウミウシでも同じ構造の器官が見られますが、顎板は軟体動物の中でもイカやタコ、オウムガイなどの仲間(頭足類)にしかありません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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