先日、サンゴ水槽で面白い光景に遭遇しました。コブヒトデの横に連なる…
小さな砂の小山が3つほど。
実はこれ、コブヒトデの食事の痕跡なのです。
ヒトデの胃は幽門胃と噴門胃に分かれていて、餌を食べる時に噴門胃を体の外に出して餌を消化します(種類によります)。
こんな風に、コブヒトデをひっくり返すとよく噴門胃を出しています。
コブヒトデは砂や岩の表面に付いた有機物などを好んで食べますが、水槽の中では主に底砂の珪藻を食べています(水槽のお掃除要員として重要!)。
噴門胃で砂を包み込んで摂餌し、食べ終えたらとなりへ横移動するので、コブヒトデが通ったあとにはこのような砂の小山が次々と作られるのです。
こんな風に底砂をキレイにしてくれるので、コブヒトデはナマコ等と同様に水槽のお掃除係として重宝されています。
【飼育研究部 森滝丈也】