度々ここに書き込んでいる、へんな生きもの研究所アパート水槽8号室のカンムリヒトデスイクチムシ。ひっそりと飼育しています。
2017年に新種記載されたヒトデスイクチムシ科3種のうちの1種で、カンムリヒトデの胃の中に寄生しています(ヒトデに対して特に悪さをするわけではないようです)
現在、水槽のカンムリヒトデ1個体に計3匹のスイクチムシを寄生させているのですが、ヒトデの口(周口膜)を透して、たまにその姿を見ることができます。
見かけると嬉しい(笑)
さて、今朝は胃の中にいるスイクチムシがよく見えていました。
こんなにばっちり見えることは、なかなか珍しい。
昼過ぎに再度確認すると…ヒトデが餌を食べようと口から胃を大きく外に広げていて、それに押し出されるようにスイクチムシも外に出てきているじゃないですか!
こんな風にヒトデから出てくるスイクチムシなんて初めて見ました。
肌ツヤ良好。状態は良さそう。
そして1時間半後に見ると、スイクチムシはヒトデの胃の中に戻っていました。
こんな風に、普段はヒトデの胃の中にいるけれど、例えば繁殖(産卵)のタイミングなどでヒトデの体外に出てくることもあるのかも知れないですね。いろいろと想像させてくれます。
【飼育研究部 森滝丈也】