昨日は底引き網漁船に乗って紀伊長島沖の水深320-345mで生物採集をしてきました。いろいろ採集した中にはこんなものも。
きれいなピンク色をしたナマコですが、なぜか水槽では長期間の飼育はできません。
…が、今回のネタはこれではなく、このナマコにウロコムシの仲間が付着していた話題(笑)。ちなみにウロコムシはゴカイの仲間です。
今回、ナマコの口元(左側)にウロコムシがしっかり付着していることに初めて気が付きました。
よく見ると口の右側にはウロコムシの付着痕と思われる形跡も…。同様の付着痕は採集してきた5個体全てで確認できました。
ウロコムシの付着痕は口元だけではなく、ナマコの腹の中ほどにも見つかりましたが、口元の率が高そうです。果たしてウロコムシは口元を選択して付着しているのでしょうか?
ちなみに同じ海域で採集できるヒメカンテンナマコからもウロコムシの仲間(同種か不明)が見つかりますが、こちらは背中の突起の間で見つかりました。
【飼育研究部 森滝丈也】