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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

沈木に穿孔するヨコエビ

相変わらず「へんな生きもの」についてしつこく(笑)書き込んでいますが、最近は研究者の方々から「名前を調べさせてください」といった連絡を頂くことが増えてきました。

ありがたいことです。

 

私の手元で埋もれさせてはもったいない標本も多数あるはず。

研究者の力をお借りして、得られた結果を広く社会に還元できれば本望です。

 

さて、このたび9月に熊野灘で採集したヨコエビを研究者に見て頂くことになりました。

以前の飼育日記でも少し紹介していますが、水深330-400mの海底に沈んでいた木に穿孔していたヨコエビの仲間です(矢印)

採集直後(固定前)

一つの木から3個体が見つかりました。

研究者によると、この類で沈木に穿孔するものは1種だけが報告されているようですが、今回の種はそれとは明らかに異なっているそうです。

 

研究者に見ていただく前に、本日、水族館の写真資料として70%エタノールで固定した標本をあらためて撮影しました。

う~ん、やはりなかなかそそられる姿をしています。

やはり目が無いように見えます…

果たしてこのヨコエビの正体は…?

なんだかワクワクしてきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

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