この土日は日本動物分類学会に参加するため広島大学まで出かけていました。
日本動物園水族館協会主催の会議ではありませんが、この飼育日記で紹介するような私の大好きなマイナー生物の発表が多く、とても勉強になりました。
研究者たちの熱い話は刺激的で、会議後の懇親会は二次会、三次会と続き…深夜2時過ぎまで。広島、日本酒が旨いです!(こういう場だと特に)
この刺激を水族館の仕事にリンクさせていこう。
さて。
6月5日の飼育日記で「鏡餅ウニ」ことPrionechinus foebesianus の組み合わせが変わったとお伝えしました。
№1・№6から№1・№2に。
この組み合わせはいつまで継続するのかと楽しみにしていたら、翌日№1が逃亡(?)…水槽のガラス上をはい回りはじめたのです(これも飼育日記に書き込みました)
基本的にこのウニは沈木の上に静止していることがほとんどで、このようにガラス面を動き回ることはあまり無いのですが…(他の個体は沈木表面で静止していました)
このイレギュラーな№1の動きはいつまで続くのだろう…そう思いつつ1週間が経過。
今朝、前述の会議から戻って2日ぶりに水槽をのぞくと…何と!鏡餅が復活しているじゃないですか!ほぼ1週間ぶりの鏡餅です。
組み合わせは逃亡前と同じ№1と№2でした。
なぜ№1は突然逃亡開始し、またいきなり戻ってきたのか…
この行動に意味はあるのでしょうか?
【追記】別の水槽で飼育中のPrionechinus foebesianus 2匹も重なっているのを確認。この2匹(番号なし)はこれまでに重なりは確認されたことがない「処女ウニ」同士です。こちらも要注目です。
【飼育研究部 森滝丈也】