昨年3月、竹島水族館さんからいただいた沈木に付着していたカガミモチウニたち。
ご存じの方も多いかと思いますが、本種は熊野灘の水深280m以深に生息し、ウニとしては珍しく海底に沈んだ木を食べます。
当初は沈木のすき間に隠れて、どこにいるのかわからないほど小さかったのですが、1年半近くが経ち、すっかり成長しました。
今では毎日のように、オスがメスの上に重なる「鏡餅」姿を見ることができます。常時7~8組ほどが重なっているので、実に半数近くが「鏡餅」状態。この「鏡餅」は繁殖に関係する行動ではないかと考えています。
さて、前からお伝えしている、他とは色合いの異なるピンクオレンジタイプの個体。見た目では区別しにくい別種の可能性もあるこのコは、相変わらず独りぼっちです(矢印)。
そんな中、昨日、水槽をふと眺めていて、沈木のすき間に殻径わずか2㎜ほどの小さなウニを発見しました(矢印)。
拡大してみると、なんとなくオスのようにも見えます…。
何より気になるのが、その色。どうもピンクオレンジタイプに見えるのです。
もちろん、この大きさではまだ成熟していませんし、本当に同じタイプなのかもわかりません。
でも、この小さなウニが成長して、いつの日か独りぼっちのメス個体の上に重なったら……これはかなり胸アツです。
さて、どうなるでしょうか。
またひとつ、水槽を見る楽しみが増えました。
【飼育研究部 森滝丈也】






