日本でオウムガイの飼育が始まった7月22日。今年はちょうど50年という節目の年でした。そんな記念すべき日にオウムガイにまつわる「残念な出来事」と「嬉しい出来事」が重なりました。
残念な件は、昨年3月に当館で孵化したパラオオウムガイNo.13が死亡したこと。
ここしばらく食欲が落ち、担当者から「弱ってきている」と聞いていました。何とか回復してほしいと思っていましたが、その願いは叶いませんでした。
それでも、この個体は孵化から502日間生存しました。これはパラオオウムガイの孵化個体の飼育記録として、1991年にワイキキ水族館が樹立した記録(376日)を35年ぶりに更新した世界最長記録です。
命は尽きてしまいましたが、今後のオウムガイ飼育・研究にとって貴重なデータになるでしょう。
2026年7月5日 撮影
一方で、嬉しい出来事もありました。
オウムガイが大好きな小学生から一枚の絵が届いたのです。
彼と初めて会ったのは5歳の頃。
「将来は森滝さんの助手になりたい」と言う彼が当時描いてくれた絵は飼育日記でも紹介しました。
今回、4年生になった彼が描いた絵は、さらにオウムガイ愛が伝わる出来でした。素晴らしい。
世界記録を残したパラオオウムガイとの別れ。そしてオウムガイ好きの少年から届いた一枚の絵。
50年という節目の日に、この二つの出来事が重なったことには何か特別な意味があるように感じました。
【飼育研究部 森滝丈也】






