今朝、水槽を見回り中…
展示水槽の1匹のオニオコゼの体表にヒドロ虫が付着していることに気がつきました(矢印)
頭部周辺を中心に胸ビレ、背ビレと体の後端近くにもマット状の群体が広がっています。
ヒドロ虫(ヒドロちゅう)とは、クラゲやイソギンチャク、サンゴと同じ刺胞動物の一群…あ、いわゆる「クラゲ」の中にもヒドロ虫のクラゲもいるから説明がややこしいですが…
ま、そんなヒドロ虫がいたんですわ。
拡大するとこんな感じ。
実は、ヒドロ虫のポリプは多くが岩などに付着するので、魚の体表上に付着して増える種類は少数派。
日本では5種類が知られているだけらしい。
その中で、今回のようにオニオコゼの体表に付着するヒドロ虫の報告はなかったような…
ん~あるのかもしれないけど少なくとも私は知らない(ごく薄い知識しか持ちあわせていませんが)
この仲間は生活史が知られていないものがほとんどなので、今回のヒドロ虫も専門家の意見を聞きながら観察してみるつもりです。
そして、7月13日オープン予定の「へんな生きもの研究所」でも、こんなナニコレ?的な生きものを引き続き展示・観察・実験etc.していくつもりです。
お楽しみに。
追伸)単純に毒の強さだけを比較するなら、鳥羽水族館の飼育生物で最強の毒を持つのは「オニヒトデ」のようです。
(強毒生物ランク第18位 参照:サイエンス・アイ新書「猛毒動物 最恐50」)
今は飼育していませんが、時々入館する「ヒョウモンダコ」なら、さらに強毒でランク9位。
オニダルマオコゼは第31位(それでも鳥羽の第3位です)
ちなみに強毒生物第1位はマウイイワスナギンチャク(鳥羽では飼育していません)だそうです。