こんにちは、今回はイルカの出す超音波についてお話ししたいと思います。イルカはあまり視力がよくなく、水中は陸上と比べて視界も悪くなるため、はっきりとものを見ているわけではないようです。一方で音は空気中よりも水中のほうが5倍速く伝わるため、イルカたちは音を使ってものを”見て”います。
イルカは人間が聞く事のできない高周波の音 (超音波)を出すことが出来ます。イルカは、頭の上にある噴気孔の奥にあるメロンと呼ばれる組織で超音波を増幅させて出します。これを利用し、メロンをレンズのように使い、音を飛ばす範囲や方向を調整します。そして“もの”に当たって跳ね返ってきた反響音(エコー)は、下あごの骨に当たると、骨のなかにある脂肪を伝わり、鼓骨を震わせます。鼓骨の震動は、内耳で信号化されて脳に伝えられ、頭のなかで海底の地形や位置、距離、形、動きなどの様子だけでなく、硬さや質感も分かるといわれています。超音波検査のエコー画像のように見えるのではないかと考えられていますが、その仕組みはまだ解明されていません。

このように超音波でものの位置などを調べる方法は「エコロケーション(反響定位)」と呼ばれます。しかしエコロケーションは視覚のように常に働いているのではなく、必要なときに必要な強さで行われるとされるため網などの障害物にイルカが絡まり命を落とすという事故が起こると考えられています。
【飼育研究部 とーみん】






