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日本初記録のヒトデを発見!!

2017年06月29日(木)

 2017年5月22日に熊野灘で珍しいヒトデが採集されました。世界で6種類知られるヒトデの仲間ですが、日本近海で確認されたのは今回が初めてです。ヒトデは採集後すぐに死亡したため、研究用としてエタノールで固定し標本にしました。

 このヒトデは三重県尾鷲沖の水深150mで沖合底引き網漁船によって採集されたもので、大きさは輻長(ふくちょう)(※1)約5.5cmで橙色をしていました。研究者に確認をとったところ、モミジガイ科のTethyaster属(テティアステル属)のヒトデであることが判明しました。 確認した研究者の木暮 陽一(こぐれ よういち)(※2)氏によると 「Tethyaster属のヒトデは太平洋から2種(Tethyaster aulophora , Tethyaster tangaroae)が知られているものの、これまでに日本近海からは発見・採集された報告例がない。」との話です。

 今後は観察を行い、種類の特定に努める予定です(現在、標本は展示しておりません)。

【DATE】
Tethyaster属の1種(輻長 約5.5cm)
・モミジガイ科の中で、➀口側域が発達し、腕の先端まで広がっており、②多孔板が小柱体で覆われず、むき出しになっているのがTethyaster属の特徴

 (※1)輻長(ふくちょう):ヒトデの中心から腕の先端までの長さ
 (※2)木暮 陽一(こぐれ よういち):日本海区水産研究所 資源環境部、ヒトデの分類を専門としている研究者