鳥羽水族館で飼育していたメスのスナメリ「輪(リン)」が3月22日(土)午前7時10分に死亡が確認されました。
死亡後の解剖では胃閉塞を起こしていたことが疑われますが、今後病理検査等で詳細な死亡の究明を行う予定です。
輪は2013年に誕生し、生後間もない頃から母親からの授乳が確認されなかったことから、飼育係による人工哺育で育てられました。当時、人工哺育に関するデータが限られていたことから、24時間体制で飼育係がミルクを与えたり、体重測定などの管理を行った結果、鯨類としては国内で初めて人工哺育に成功した例となりました。
担当者は「飼育係の挙動や水槽のガラス越しのお客様を興味津々に見つめる愛らしい様子が思い出され、本当に残念です。国内初の人工哺育に成功したことは鯨類の飼育にとって非常に意味を持ち、今後も輪の成育を通して得られた知見を飼育管理に活かし続けたい。」と話しています。
年齢:推定25歳(2004年11月3日入館 野生個体)
※現在は南知多ビーチランドで飼育
年齢:推定23歳(2004年11月4日入館 野生個体)
※現在は宮島水族館で飼育
誕生日:2013年5月2日 性別:メス
※現在、鳥羽水族館で飼育しているスナメリは9頭となりました。(オス5頭 + メス4頭)
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