2022年2月26日、スナドリネコに赤ちゃんが誕生しました。
今回出産をしたのは「パール」で、交尾を確認して以降、妊娠を想定し観察を続けていました。2月10日からは、安心して出産できるようにバックヤードの産室での飼育に切り替えていたところ、2月26日の午後5時05分より3匹の赤ちゃんを続けて出産しました。(3匹の内、1匹の赤ちゃんは残念ながら生まれて間もなく死亡が確認されました)
2匹の赤ちゃんは生まれてすぐより活発に鳴き動き回るなど、元気な様子でしたが、出産後しばらく経っても授乳が見られなかった為、出産当日に飼育係による人工哺育へと切り替えました。まだ眼は開いていませんが、飼育係からもらうミルクも力強く飲み、順調に成育しています。
スナドリネコは、国内では3か所の園館のみでしか飼育されておらず、繁殖事例は1例しか報告されていません※(2009年天王寺動物園)。鳥羽水族館では2014年に国内の水族館としては初めて同種の飼育を始めて以来、繁殖に向けて試行錯誤を繰り返してきました。※天王寺動物園で過去に繁殖事例が複数あることが判明しましたので、訂正いたします。
当館としては初となる繁殖の成功を受けて、担当者は「待望の赤ちゃんが無事誕生して、大変安心している。2匹が元気に育っていくよう見守っていきたい。」と話しています。
今後も24時間体制の観察と人工授乳を行う為一般公開は未定ですが、ご家庭からでも愛くるしい姿をご覧頂けるように飼育日記(公式HPに掲載)や、当館公式TwitterアカウントなどのSNSを通じて赤ちゃんの成長の様子を発信していきます。
記事一覧へ
《12/28~1/5》年末年始期間のラッコ水槽観覧制限のご案内
オタリア「むぎ」を現在バックヤードで飼育しています
「海獣の王国」年末大掃除を行いました
繁殖のためセイウチを1頭搬入しました
《12/9~12/15》鳥羽市民感謝ウイークのため館内の混雑が予想されます