ブリーディングローン(繁殖貸与契約)によりセイウチを1頭搬入しました

2022年01月13日(木)
ブリーディングローン セイウチ 1月12日~13日にかけてブリーディングローン(種の保存を目的とした動物の貸し借り)により、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分県大分市)からセイウチ1頭を鳥羽水族館へ輸送しました。本日鳥羽水族館に搬入されたメスのセイウチ「泉(いずみ)」と鳥羽水族館のオス「ポウ」との繁殖の試みは今回で3度目となります。 1月12日午後4時半頃、うみたまごでケージに収容された「泉」は12tトラックで出発しました。輸送中の「泉」は時折、外の様子を気にしながらも、寝ていることが多く比較的落ち着いた様子を見せ、13日午前6時頃鳥羽水族館に到着しました。そのままクレーンでの吊り上げを経て、ケージから出されると飼育係にしっかりとついていき「ポウ」の待つ水槽に無事入っていきました。「ポウ」との同居が始まると「泉」の方から様子を伺うように鼻先で触ってみたりし、まずは2頭仲良く同居をスタートさせています。搬入が完了してから約2時間後のエサの時間にはシシャモ、ホッケ、オオナゴを食べるなど、13時間を超える長旅を感じさせない元気な様子に飼育係も一安心です。 セイウチは、「絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」において、原産国による保護実施種である「付属書Ⅲ」に規定されている動物です。その為、今後日本へ輸入される見通しがほぼ見込めず、国内飼育施設同士で連携を図り、種の保存をおこなっていくことが必須です。 うみたまごには3頭のセイウチがいますが、いずれもメスであることから、2019年より鳥羽水族館のオスのセイウチ「ポウ」(推定16歳)との繁殖に取り組んできました。今回で3度目となる「泉」と「ポウ」の繁殖への挑戦が成功することを願うばかりです。 ※泉は、2月21日に鳥羽水族館を出発し、2月22日に無事「うみたまご」へと帰りました。 今回搬入されたセイウチ:愛称「泉(いずみ)」(メス 推定16歳) 2005年12月29日 うみたまご入館 ※野生個体 所有園館:大分マリーンパレス水族館「うみたまご」 (大分県大分市) 体  重:650kg ※2022年1月9日計測 体  長:2m58cm ブリーディングローンとは・・・希少な動物を絶やさず増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を貸し借りする制度 。協力して種の保存を実行している。

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