2023年3月25日に、スナドリネコに3頭の赤ちゃんが誕生し、すくすくと成長しています。
今回出産をした母親は、昨年も2回出産した「パール」です。オスの「サニー」との交尾行動を確認して以降は妊娠を想定し、「パール」が安心して出産できるようにバックヤードでの飼育に切り替え、出産に向けて準備を整えていました。出産当日には、バックヤード内をウロウロする時間が増え、おちつかない様子が伺えた為、観察回数を増やしていたところ、3月25日22時頃から深夜にかけて、オス2頭・メス1頭の計3頭の赤ちゃんを無事出産しました。
パールは前回・前々回の出産では赤ちゃんへの授乳が見られず、飼育係による人工哺育になるなど、子育てについて少し不安がありましたが、今回の出産では赤ちゃんが誕生してすぐ、濡れた体を毛づくろいし、その後、授乳する様子も確認出来ました。
現在は、「パール」のお腹周りで赤ちゃん同士が寄り添いながら寝る姿が非常に可愛らしく、安定した授乳で子育ても順調に進み元気に成長していますが、飼育係が母子の状態を見極めている為、一般公開は5月頃になる予定です。
スナドリネコの担当者は「パールが赤ちゃんたちを懸命に育てている姿に担当者一同、安心しています。3頭の赤ちゃんが元気に育つよう、今後の成長を支えながら見守りたい。」と話しています。
鳥羽水族館スナドリネコの三つ子の赤ちゃんと母親のパール
【定点カメラの様子】(撮影日:2023.4.3)
生まれた時の体重:173~186g、 体長:約20cm(3月26日計測)
現在の体重:344~363g(4月4日計測)
性別:オス2頭・メス1頭
年齢:9 歳[2014 年 10 月 15 日入館、ヨーロッパの動物園生まれ]
出産:5 回目(前回の出産は2022年7月)
性格:強気な性格
性格:食いしん坊で活発
【スナドリネコとは】
インドやインドネシア・中国南部など、南・東南アジアに広く生息。水かきのついた前足を使って器用に魚を捕まえることから英名はフィッシングキャット。漢字では「漁(すなど)り猫」と書く。現在、国内では鳥羽水族館を含めた2園館でのみ飼育されている。
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