令和4年3月31日、鳥羽水族館では今年も新入社員を迎えるにあたり館内の大水槽で「水中入社式」を行いました。今回水中入社式に挑戦したのは、潜水士の資格をもつ飼育研究部に配属される女性3名と男性1名です。
今ではすっかり恒例行事となった鳥羽水族館の水中入社式ですが、最初に行ったのは2006年のこと。「せっかく飼育研究部に配属されるのなら記念になる形で」と、先輩飼育係たちの提案がきっかけでスタートし、回を重ねるごとに、メディアや一般の方から問い合わせをいただくなど年々注目度が増し、今年で15回目を迎えました。
会場はエントランスホールと、そのホールに面した鳥羽水族館で一番大きなコーラルリーフ・ダイビング水槽です(水量約800トン、奥行き15m×横16m×水深5.5m)。 多くのお客様や報道陣が見守る中、水槽内にはリクルートスーツを身にまとった新入社員4名が手を振りながら次々と登場。水中で飼育研究部長から辞令が渡されると、代表の山路さんがバランスを保ちながらしっかりと受け取りました。 次に先輩飼育係から、ガラス磨き用のスポンジがプレゼントされると、初めての水槽掃除に挑戦。少し緊張した様子ではありましたが、先輩からの手ほどきを受けながら掃除をしました。式の最後には新入社員を代表して杉若さんが水中マイクを通して感謝の気持ちとこれからの抱負を述べると、会場からは大きな拍手が送られ、無事初めての大仕事をやり遂げました。
式を終えた新入社員たちは「早く一人前の飼育係になりたい。動物も来ていただくお客様も幸せになり、笑顔と感動を届けられるように頑張っていきたい。」など、多くの報道陣に意気込みを述べました。4名は今後、飼育研究部の海獣チームや魚類チームにそれぞれ配属されます。これからの活躍にご期待下さい。
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