1月17日(火)~18日(水)にブリーディングローン(種の保存を目的とした動物の貸し借り)により、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分県大分市)からセイウチ1頭を鳥羽水族館へ輸送しました。本日搬入されたのは、メスのセイウチ「泉(いずみ)」で、繁殖の試みで鳥羽水族館にやってくるのは今回で4度目となります。
1月18日午前6時頃に、大型トラックに乗った「泉」は約14時間の長旅を経て鳥羽水族館に到着した後、スムーズにプールへと入りとても落ち着いた様子を見せています。今回で4度目という事もあり、「泉」のすっかりと慣れた様子に飼育係も一安心です。
現在はオスの「ポウ」とは別々の水槽で暮らしていますが、「ポウ」との繁殖を目指して今後同居する予定です。
セイウチは、「絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」において、原産国による保護実施種である「付属書Ⅲ」に規定されている動物です。その為、今後日本へ輸入される見通しがほぼ見込めず、国内飼育施設同士で連携を図り、種の保存をおこなっていくことが必須です。 「うみたまご」には3頭のセイウチがいますが、いずれもメスであることから、2019年より鳥羽水族館のオスのセイウチ「ポウ」(推定17歳)との繁殖に取り組んできました。「泉」は過去に1度妊娠に至りましたが、残念ながら流産となっている為、今回で4度目となる「泉」と「ポウ」の繁殖への挑戦が無事に成功することを願っています。
※「泉」は、2月21日夕方に鳥羽水族館を出発し、2月22日の早朝に無事「うみたまご」へと帰りました。
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