アフリカマナティー「かなた(オス)」が、7月27日(土)午前8時20分に死亡が確認されました。
かなたは、1996年にギニアビサウ共和国より、メスの「はるか」と共に入館しました。お客さんからの公募で「はるかかなた遠くより日本にやってきた」という理由からそれぞれ愛称がつけられると、同種の飼育展示は国内唯一ということで大きな注目を集めました。
2014年にはるかが亡くなってからは、メスの「みらい(2010年入館)」と2頭で暮らしてきました。繁殖への期待もありましたが、残念ながら子宝には恵まれず、今朝天国へと旅立ちました。
かなたは野生より導入された個体であるため正確な年齢が分かっておらず、今後老衰の可能性を含め解剖及び病理検査等で詳細な死因の究明を行う予定です。
【担当者のコメント】
1996年にギニアビサウから空輸で一緒に鳥羽水族館に帰ってきたのが懐かしく思い出されます。国内では同種の展示は例がなく、マナティーを含めた海牛類の飼育について、重要な知見を我々に与えてくれたかなたに感謝したいです。天国でゆっくり休んでください。
これにより、現在、鳥羽水族館で飼育しているアフリカマナティーは1頭(メス)となりました。
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