4月20日、鳥羽水族館は三重大学大学院生物資源学研究科と、海洋生物等に関するさまざまな活動において産学連携に関する包括協定を締結しました。
鳥羽水族館と三重大学は、1955年に水族館が設立されて間もない頃から現在まで、様々な形で海洋生物を中心とした共同研究や調査等学術交流を実施しており、その成果としての共著論文も多数発表されてきました。1990年代以降は、伊勢湾各地の海岸に漂着するスナメリやウミガメの共同調査を行っている他、学生の飼育実習やスナメリ人工哺育のボランティアなどの活動の場としても水族館が利用されています。平成27年度からは、鳥羽水族館が学芸員養成課程の館園実習の受入機関ともなり、教育面での連携もより活発化しています。また、本年2月に開催されたジュゴンに関する国際シンポジウムでは、実行委員会を共同で組織するなど、その協力関係は年々深まりを見せ、双方の発展においてなくてはならない存在になっていることから、このたび包括協定を締結する運びとなりました。
【協定の概要】 (1)目的 鳥羽水族館と三重大学大学院生物資源学研究科とは、海洋生物等に関する教育と研究の成果、学術的情報及び飼育技術を活かした連携活動によって、共同研究と学生の教育、水族館業務の推進を図り、双方の一層の発展と地域社会の振興発展に寄与することを目的として、産学連携に関する包括協定を締結します。 (2)活動内容 ①鳥羽水族館で飼育する生物の調査研究に関する事項 |
館長の奥出 協(おくで かなう)は「鳥羽水族館と三重大学とは共同研究や共同調査などにおいて60年以上の歴史があるが、あらためてこのように包括協定を締結することができ嬉しく思う。今後はより一層学生たちの柔軟な発想や意見を取り入れ魅力ある水族館創りに生かしていきたい。」と話しています。